すべて過去になる

今日やったこと、今日考えたこと、すべてが過去になる。

クルーズ船の旅

今住んでるとこではクルーズ船の旅が大人気。
2週間以上の旅程であればリタイア組が多くて、1週間程度の旅程であれば子連れファミリー層にも人気がある。だって歩かなくていい、好きなモノだけを朝昼晩と食べて、好きなタイミングでお茶やらコーヒーとデザートタイムがあって。座ってたら、ショーとかやってくれて。たまにどっかの国に寄港して、お散歩ツアーに参加して、、、。こっちの国民のメイングループの行動様式にクルーズ船ツアーがぴったりなんだもの。

私がもう少し若かった頃、クルーズ船にあこがれてた。当時はまだまだ高級感があったり、実際高かった。いつかバハマ諸島を巡るツアーとかイタリア周辺のツアーに参加したいと夢見ていたこともあった。ところが旅好き私の夫は、あんな缶詰めで自由の効かない旅行は嫌だという。昔々航海士だった父も決してクルーズ船の旅に興味は持たない。なんてつまんない発想かと夫とは何度も言いあったこともあった。そんな感じで縁がないなーと思ってるうちに、月日が流れクルーズ船ツアーが安くなって普通の人が参加するようになった。2011年頃から中国人の富裕層が世界を闊歩するようになった。

だが今となり思う。そういう閉鎖空間での旅行に対する欠点やデメリットの意見も大事だわ。

クルーズ船の旅で、えええー(・_・;)と思ったのがイタリア周辺での2012年の座礁事故。あれは糞船長が自分都合で航路を変更し、船が座礁した。救難信号の発信に遅れ、救助に遅れ、船は転覆。数十人が死亡した。船ってこわいなとあのニュースから思うようになった。

そして、義妹一家がクルーズに出たとき。季節柄海が荒れてたらしく、船酔いチームが医務室への長蛇の列を作っていたと。そこらじゅう青白い顔したゾンビ状態な人が、おえぇー、オエェと並んだそう。甥っ子もそこに並んでたそう。阿鼻叫喚じゃないのよと思った。

その翌年だったか、ノロだったかのウィルスがクルーズ船で広がり、緊急寄港?帰港?したツアーがあったり。その後も台風等の自然の猛威でツアー中断とか起きてて、起きるたび、声の大きな状況考えないチームがワーワー、ヤーヤー喚いてて、ああ、こういう人たちと一緒に缶詰めされるの無理やわーとニュースを眺めるようになった。

さらに義弟両親が参加したクルーズ船旅行は高齢者向けのツアーだったらしいのだけど。旅程期間中に、船内で高齢者が6人ほど老衰により死亡したんだと。3000人級の船って、1つの町みたいなもんなのかーと本気で驚いた。大昔なら水葬になるとこだけど、今の船はちゃんと遺体保冷庫も完備されてるらしい。

こういった身内の実体験を聞き、クルーズ船の旅は夢物語のままでいいやと思うようになった今日この頃。

ついには新型コロナウィルスに感染したヒトが乗船し、それが船内で広がるという悪夢のようなことが起きてしまった。入国させなくとも、人道的にも、国際ルール?で救援、救助、検疫を日本は担わなければならなくなった。担当する現場も、初めてのことに対応策を組み立てていかなあかん上層部もみんな大変だ。おつかれさまです。いつかこの世を襲うかもしれない出血熱とかもっと危ない生物兵器とかそういうのの予行練習になるかもしれないと、今回の対応からいろんなこと得られると思うから、乗り越えて欲しい。がんばれニッポン。

缶詰めのツアー客も大変だとは思うけど、がんばれ、ついでに、他人にあたるな! 対応してくれてる日本という国家に文句言うな!と思ってしまう。

もうこの先、クルーズ船に乗りたいなーって気持ちはもう沸き起こることがないかもしれないわ、私。